アメリカの名門大学に入るために やるべき事。GPAの重要性。

我が家の長男は高校一年生。

幼少期の5年間をアメリカで過ごしたバイリンガルです。

高校卒業後は、日本 or 海外大学への進学を考えています。

 

一般的に、日本を含む一部のアジアの国は、学歴主義で、受験戦争が激しいと言われます。

一方、欧米の大学は卒業するのは難しいけれど、入るのは簡単などと言われますが、実際は、ある程度評価の高い大学に入るのはとても難しいと感じます。

この記事では、Netflixドラマ「ザ・ポリティシャン」のシーン、アメリカの高校で働く先生 &アメリカの高校から大学へ進学した学生さんから実際聞いた話を織り交ぜながら、アメリカ大学進学の過酷な一面について書きます。

 

 

アメリカの大学入試に必要なもの

アメリカの大学入試では、一般的に次の要素が考慮されます。

  • 高校の成績 (評定平均・GPA)
  • エッセイ
  • 推薦状
  • 課外活動
  • 全国統一テスト(SAT   ACTなど)
  • 面接  (学校によっては必要)
  • 英語テスト (TOEFLなど。英語が母国語でない場合。)

 

アメリカの大学は、受験生を様々な観点から評価するため、テストの成績で決まる日本の大学に比べ、合否の基準が不透明です。

高校の成績、先生からの推薦状、課外活動が大いに関係するため、高校時代は、将来を見据えて勉学に励み、課外活動を積極的にしていく必要があります。

 

アメリカの一流大学に入るためにやるべきごと

アメリカの高校生が、一流大学に入るためにする努力をよく表現した、ドラマの1シーンを紹介します。

9/27から配信開始したNetflix ドラマ「ザ・ポリティシャン」の主人公ペイトンは、将来大統領になることを夢見る男子高校生。

そんな彼は、大統領になるための第一歩としてハーバードを受験します。

お金持ちで、頭が良く、戦略的なペイトンでしたが、ハーバードからの合否を知らせる手紙には、「ウェイティングリスト」との結果が書かれていました。

そのとき、いつも冷静なペイトンがブチ切れて、次のように母親に訴えます。(母親役はグウィネス・パルトロウ)

 

人生ずっと、大学受験のことを考え、綿密に計画してきた。

ブラックマーケットで(過去のハーバード合格者の)願書を手に入れ、それらを研究し、課外活動とテストの点数を合格できるように最適化してきた。

馬鹿げた文芸雑誌を3年間も読んだ。

模擬国連にも出た。

コスタリカのサマーキャンプにも行ったし。

中国語まで習ったんだよ!

なんで僕を選ばないの?

 

ドラマなので、ブラックマーケットで願書を手に入れるなど、多少現実離れしている部分もあるかもしれません。

でもアメリカの名門大学に入るためには、ペイトンのように、勉強はもちろんのこと、ボランティア活動、国際的な大会での受賞歴、スポーツ、語学、音楽的才能などをアピールできるように、綿密に計画立てて高校生活を送ることが必要です。

 

GPAの重要性

アメリカの大学へ入るためには、高校の成績(評定平均・ GPA)が大切です。

ハーバード合格者の平均GPAは4.04。(4段階評価)

APなどの上級クラスを取ることで、満点である4よりも高い数字になる場合もあります。

APについては過去記事を参考にしてください。
アメリカ大学進学に有利なAP テストとは?独学でも可能?

 

つまり、高校時代を通して、全ての科目で最高評価(またはそれに近い評価)を取る必要があるわけです。

これはハーバードが特別なわけではなく、アイビーリーグの合格者平均GPAを調べてみると、同じような数字です。

もちろん、GPAが全てではなく、その他の要素とのバランスを見て評価されるわけですが、各大学の合格者のGPA分布表を見てみると、GPAが低くなると合格者数が減ります。

例えば、ハーバードの合格者GPA分布表を見てみると、日本の高校の成績でいう評定平均4(5段階評価)ぐらいの成績の場合、1−2%の人しか合格していません。

参考サイト:Harvard Admission Requirements

 

GPAに支配される高校生たち

以前、アメリカの名門高校に勤務する先生の講演会に参加した時に、次のようにおっしゃっていたのが印象に残っています。

 

アメリカの学生は打たれ弱いです。

テストの成績が少し悪いだけで、この世の終わりのように絶望し、立ち直れなくなってしまう・・・。

(この場合の「アメリカの学生」とはエリート高校に通い、名門大学を目指す生徒の事です。)

 

名門大学へ進学することを目指している生徒にとって、定期テストやレポートの成績が悪い(=GPAが下がる)事は、「また次頑張ればいいや!」では済まされないぐらい一大事なんでしょうね。

 

また、アメリカの高校から名門大学へ進学した学生さんから、次のような話を聞きました。

 

高校時代は、皆、GPAを計算するアプリを使い、成績を管理していました。

 

アメリカの高校生にとって、学校の成績は、日本の高校生以上に大切な事柄のようです。

 

SATは必要でなくなる?

今、アメリカではSATなどのテストスコアの提出を任意にする大学が増えてきています。

University of Chicago, New York University, American University, Smith Collegeなどのトップ校もこの方針です。

20 Top Colleges That Are Flexible With Test Scoresより

(ただし、アメリカ国外の生徒に関しては、何かしらのテスト提出を義務付けている大学もあり。)

 

頭はいいのに、テストが苦手な生徒もいるので、この制度は良い傾向だと思います。

ただ、学業の評価=GPAになるので、今まで以上にGPAが大切になってくるかもしれません。

 

まとめ

日本の高校生は、大学に合格するために塾に通ったり、テスト対策をしたりと大変ですよね。

アメリカの高校生の場合、日本の高校生のような「テスト対策」はそこまで必要ではありませんが、大学合格に向けて高校時代を戦略的に過ごす必要があり、それはそれで大変だなぁと思います。

どこの国でも、評価の高い大学へ進学するのは難しいのでしょうね。

 

最後に、アメリカのエリート高校の教育内容を知ることができる3冊を紹介します。

 

アメリカ エリート教育