「海外大学進学」というと学費が高いという印象があります。
実際、アメリカの大学の場合、年間学費&生活費で800万以上もかかる大学も少なくありません。
そうなると十分な額の奨学金を頂かないと進学が難しいご家庭も多いかと思います。(我が家もそうです・・・)
でも、アメリカやイギリスなどメジャーな英語圏以外に目を向けると、日本の大学とそう変わりない学費で、英語で学位が取得できる大学もあります。
例えばオランダやベルギー。
オランダは日本の私立大とそう変わらない学費、ベルギーは国立大よりも安い学費の大学があります。
オランダ/ベルギーの大学 入学条件
オランダは、入学条件としてAPやIBが必要な大学が多いですが、日本の高校卒業資格だけで直接入学(ファウンデーションコースを受ける必要なし)できる大学もあります。
例えばライデン大学は、日本の高校卒業資格と評定平均4.5以上(各教科4.0以上)があれば入学資格を満たします。
評定の条件が足りない場合も、SATのスコアを提出すればOKの場合もあります。
(大学に確認してください。)
それプラス、CV(課外活動)、motivation letter、TOEFLなどが必要です。
Motivation letterは必要ないケースも多いかなぁという印象。
ベルギーの大学の場合、日本の高校卒業資格(&成績表)のみで入学資格があると言われるケース、共通テストが必要だと言われるケース、SATなどが必要なケースがあるので、各大学(学部)に問い合わせが必要です。
ただ同じ大学の同じ学部に問い合わせても回答が違う場合もあったりするようです。
こちらもオランダ同様、CV(課外活動)、motivation letter、TOEFLなどが必要です。
デメリットは?
大陸ヨーロッパの大学はオランダやベルギーに関わらず、学費が安い大学が多いですが、難点もあります。
それは、卒業&進学が厳しい事。
「大陸ヨーロッパの大学」と言っても、国によって、そして大学、学部によって状況が違うので、一般化はできませんが、そういう傾向があるということです。
2年目に進級する前に50%ドロップアウトする学部があったり、ストレートに卒業するのは全体の2割という学部もあります。
なので、自分が行きたい大学の学部の状況、カリキュラム等をしっかり調べた上で進学を決めた方がよいと思います。
学部・カリキュラムが自分に合っているか?やっていけるのか?
ヨーロッパの大学には「自分がそのコースにあっているか判断するプログラム」があります。
(すべてのヨーロッパの大学・学部にこのプログラムがあるわけではありません。)
まず、オランダの場合。
オランダの大学には合格を通知をいただいた後に、自分がそのコースに合うかどうか判断するための Matching があります。
マッチングとは?
ある大学の説明によると以下の通り。
マッチングは、いくつかのテーマに関するオンライン講義、テキスト、質問で構成されています。
オンライン講義を見た後、またはテキストを読んだ後、対応する質問に答えるよう求められます。
マッチングを通して、あなたが専攻するコースの典型的な教材と方法論に慣れることができます。
マッチングを完了すると、そのコースがあなたの興味と能力にどの程度マッチしているかについてのフィードバックが届きます。
オランダで教育を受けていない留学生はこのMatching を受けることが必須の大学が多いのではないかと思います。
合格後、マッチングを受け、自分にマッチしているかを判断した後に、入学を確定するという流れです。
次にベルギー。
ベルギーの某大学、某学部には、必須でありませんが、出願前にオリエンテーションテストがあります。
オリエンテーションを受ける意義は次のように書かれています。
特定のプログラムに登録する前に、自分に合った研究分野を選び、十分な情報を得ることが重要です。
結局のところ、学生として、あなたは自分の選択にコミットしているのです。
このオリエンテーションテストは、私たちの学習プログラムの内容や、求められる学力のレベルを知ることができます。
●●のさまざまな分野の質問に答えることで、プログラム全体のおおよそのイメージがつかめるでしょう。
しかし、このテストは決してあなたの合格の可能性を予測するものではありません!
こういう制度を利用すれば、ある程度は自分がそのコースでやっていけそうかどうか判断できそうですね!
個人的には「自分の選択にコミット」という言葉が心に響きました。
自分にあったコースを選び、十分に情報を得た上で、入学を決める。
そして自分の選択にコミットする。
これ重要ですね。