先日Facebookを眺めていたら、アメリカ滞在中に知り合い、現在オランダに住んでいる友人が、「9年前の今日」の写真をシェアしていました。
その日は、その友人の娘さんとうちの次男がアメリカの現地校(キンダーガーテン)に入学した日で、友人がシェアした写真には、うつむき加減の次男も写っていました。
初めての現地校生活、英語もよくわからない状態で、相当不安だったに違いありません。
親の仕事の関係で、異文化、異言語の環境に突然放り込まれる子供達。
その苦労を親が解消してあげることはできないけれど、少しでも早く適応できるようにサポートしてあげることはできます。
今回のブログでは、子どもが現地校に適応できるように家庭でできるサポートを3つ紹介します。
低学年のお子さんを対象とした内容となっています。
英語に触れる機会を作る
まずは英語の動画を見たり、本を読むなどして、英語に触れる機会を作ってあげましょう。
我が家も、アメリカ駐在が決まった後、英語の DVDを見せる、CDを聞かせる、本を読んであげることから始めました。
英語の本や動画ならなんでもいいのではなく、レベルに合ったものを選ぶのが大切です。
動画
今はDVDやCDを買わなくても、無料動画がたくさんありますよね。
例えば下で紹介している「Busy Beavers – Kids Learn ABCs 123s & More」は、英語学習用動画を集めたサイトです。
英語初心者には、まずLevel 1: Beginner Englishのリストがオススメです。
Busy Beavers Create Fantastic, Fun Childrens' Educational Vi…
本
最初の1冊としては「Sight Word Readers」をお勧めします。
このセットには25冊の簡単な英語で書かれた本が入っています。
この本は、もともとは、ネイティブの子が「英語を読む練習」をするための本なのですが、英語初心者が日常生活で頻繁に使われる単語、簡単な表現を学ぶという目的でも使うことができます。
うちの子供達もこのセットの本は何度も何度も読みました。
私は現在英語講師をしていますが、初心者用の英語のレッスンでもこのセットを利用しています。
実際に使ってみる(アウトプット)
動画や本などを利用するなどして、まずは、英語をインプットすることが大切です。
その後、知っている単語や表現が増えてきたら、実際に使ってみる(アプトプットする)機会を作って見ましょう。
親子で英語で話してみてもいいですし、親子で英語を話す事に抵抗がある場合は、英語のレッスンを受けてみるのも良いかもしれません。
オンライン英会話を利用すれば、格安料金でレッスンを受けることができます。
スクールを選ぶ際には、子供に慣れている先生が在籍してところががおすすめです。
というのも、大人用のレッスンと子供用のレッスンでは、教師として求められる資質が違うからです。
(子ども専門 オンライン英会話QQキッズ)のように、子ども専用のオンライン英会話もあります。
月4回1980円、無料体験レッスンありとのことです。
多くのオンライン英会話スクールが無料体験を実施しているので、いくつか体験してみてお子さんに合うところを選ぶと良いと思います。
現地校生活についての知識を得る
初めての現地校に通う際に不安になる一番大きな理由は、言葉がわからない事だと思います。
でもそれ以外にも、「どんなところか、何をするのかよくわからないから不安」という気持ちもあるのではないでしょうか?
現地校生活について教えてあげる事でその不安を減少させてあげられます。
とはいえ、多くの場合、親自身も現地校の経験がないので、現地校生活について教えてあげたり、経験談を語ってあげることは難しいですよね。
ということで、私は絵本を利用しました。
絵本を通して、アメリカの学校・文化を知ってもらおうという作戦でした。
例えば、アメリカのキンダーではどんな事をするのかを知るために、キンダーに関する絵本を何冊か読み聞かせしました。
学校でshow and tellがあると聞けば、Show and tell に関する絵本を読んであげたり。
秋になるとハロウィンやサンクスギビングデー関係の行事が学校で行われるので、そういうイベントに関連した絵本を選びました。
Henry君のシリーズは、学校生活をテーマに、子供の不安に寄り添う内容のものが多いのでお勧めです。
我が家は、このシリーズはほとんど読みました。
現地校入学のマインドセット
気持ちの持ち方も大切だと思います。
子供達を連れてのアメリカ駐在が決まったとき、「異文化に暮らす子どもたち」という本を読みました。
この本に書いてあった、次の言葉が心に残りました。
ことばが理解できない世界に、子どもを送り出すには何が一番必要なのか、それは英単語を少しでも多く覚えることではなく、「ことばがわからなくても異文化に適応できる能力」を身につけることだと考えます。
入学前に、英語を教えるのも大切ですが、それには限界があります。
現地校生活に必要な英語を全て理解するのは無理ですし、また例え英語が理解できたとしても文化や習慣の違いによりわからない事も出てくるでしょう。
そう状況で大切なのは、「自分で考える力」や「推測力」ではないでしょうか?
それらが、上で紹介した本に書いてある「異文化に適応する力」につながるのではないかと私は考えました。
という思いから、現地校に入学前、子供達には
● 先生の言っていることがわからない場合、もし1つでも理解できた言葉があったら、その言葉から先生が何を伝えているのかを想像してごらん。
●それでもわからなかったら、周りの子の行動を見て想像してごらん。
●それでもわからなかったら周りの子を真似して同じことをやればいいよ。
と伝えていました。
そのおかげもあり、子供達は「英語がわからないこと」を恐れすぎずに、現地校生活をスタートする事ができました。
最後に
初めての現地校生活、言葉も文化もよくわからない環境にいきなり飛び込むのは勇気がいりますし、不安になりますよね。
親ができることは少ないですが、少しでも不安を減らせるように、早く学校に適応できるように、家庭でできること3つを今回は書きました。
我が家の次男の場合、2歳年上の兄のが一足先に現地校へ入学しており、経験者である兄の
僕も最初キンダーヘ行った時はわからないことがたくさんあったよ。
わからないことがあったらね、周りの人の真似をすればいいんだよ。
みんなが立てば立って。本を開けば開く。
みなと同じ行動をすればいいんだよ。
と言うアドバイスによっても随分心が軽くなったようです^ ^