読書の秋ですね。
高校一年生の長男は、最近また読書ブームが再熱し、この1週間で5冊も購入しました。
さて、今回は読書の秋に、小学生におすすめの洋書を紹介します。
紹介する本は、うちの子供達が小学生の頃に実際に読んだ本です。
下の記事の第二弾となります。
うちの子供達は、2人とも読書好きです。 中学生・高校生になった現在は、読書量が随分減ってしまいましたが、小学生の頃は2人ともよく本を読んでいました。 今回は、うちの子供達が小学生の頃に読んだ本を紹介します。 ニューベリー賞[…]
今回も、Common sense media という、本、メディア、映画などを評価するサイトのレビューを織り交ぜながら紹介していきます。
A Wind in the Door
おすすめ洋書パート1で紹介した、A Wrinkle in Timeの著者、マデレイン・レングルの作品。
メグは、有名な科学者である両親、天才児である6歳の弟チャールズと暮らす高校一年生。
ある時、メグは、チャールズが病気にかかっていることに気づきます。
母親の分析によると、体内のミトコンドリア異常が原因らしい。
メグは友人のカルビン、ジェンキンス先生ともに、チャールズを救うため、チャールズの体内へ入ることに。
そこでは、悪との戦いが繰り広げられていた・・というお話です。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・10歳以上
となっています。
Loser
ドナルド・ジンコフは全てが平均以下のいわゆるルーザー(負け犬)。
この本は、そんなジンコフの子供時代から中学生時代を描く作品です。
邦題は「ハッピーボーイ」。
「ルーザー」と「ハッピーボーイ」とでは正反対の印象を受けますが、変わり者で、出来ない事が多く、世間的にはルーザーなジンコフだけど、彼自身はハッピーということからその邦題になったのだと思います。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・9歳以上
- ポジティブなメッセージ・・・3点
- ポジティブなロールモデル・・・3点
となっています。(点数は5点満点です)
Where the Red Fern Grows
1930年代のアメリカを舞台とした、少年ビリーと彼の2匹の犬との友情をテーマとしたストーリー。
心が揺さぶられる一冊として、アメリカで多くの人に愛されている本です。
NPRはこの本を「9歳から14歳までの子が読むべき本 (A Must-Read for Kids 9 to 14)」と評価しています。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・9歳以上
- ポジティブなメッセージ・・・3点
- ポジティブなロールモデル・・・4点
- 暴力性・・・3点 (狩りで動物を殺すシーンが多数あり)
- 言葉づかい・・・1点 ( 本来の”メスの犬”という意味でですが、” bitch”が使われている)
- 飲酒・ドラッグ・喫煙・・・1点 (パイプを吸う大人のシーン)
となっています。(点数は5点満点です)
Old Yeller
1957年にニューベリー賞を受賞した作品。
テキサスの農場で母と弟と共に暮らす14歳のトラヴィスは、野良犬の老犬(Old Yeller)を飼うことになります。
初めはその老犬を飼うことに反対していたトラヴィスでしたが、次第にOld Yellerとの友情を育んでいきます。
しかし、ある時、Old Yellerは狂犬病にかかってしまい・・・というお話です。
この本はディズニーにより映画化もされています。
Common sense mediaの評価はなし。
The Phantom Tollbooth
学校や毎日の生活に退屈していた少年マイロ。
ある日、マイロの部屋に突然魔法のToolbooth(料金所)が現れます。
マイロはおもちゃの車に乗ってその料金所を通り抜け、冒険の旅に出ることに。
あらすじを読むと、低年齢でも読めそうな印象を受けますが、アカデミックな内容が含まれているので、年齢の低いお子さんが読んだ場合、「面白くない」と感じる場面もあるかもしれません。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・8歳以上
- 教育的価値・・・5点
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・5点
となっています。(点数は5点満点です)
最後に
今回紹介した本の中の1冊「Where the Red Fern Grows」は、次男が6年生の時に最も影響を受けた本です。
どうしても2匹の犬が欲しい主人公ビリーは、犬を手に入れるために2年間努力し、お金をコツコツ稼いで、ようやく念願の2匹犬を手に入れます。
次男は、ビリーの姿勢から学ぶことが多かったようです。
本は、娯楽であるとともに、生きていく上で大切なことを教えてくれる、素晴らしい教材でもありますね^^