うちの子供達は、2人とも読書好きです。
中学生・高校生になった現在は、読書量が随分減ってしまいましたが、小学生の頃は2人ともよく本を読んでいました。
今回は、うちの子供達が小学生の頃に読んだ本を紹介します。
ニューベリー賞を受賞した作品を中心に5冊選びました。
(ニューベリー賞とは、アメリカでその年の最も優れた児童文学に送られる賞のことです。)
どれも9〜10歳以上を対象とした本です。
Common sense media という、本、メディア、映画などを評価するサイトのレビューを織り交ぜながら紹介します。
A Wrinkle in Time
1963年にニューベリー賞を受賞した作品。
主人公メグ・マーリーが、突然行方不明になった科学者である父を探すために、弟のチャールズ、友達のカルビンと共に時空を超えた旅に出るお話です。
2018年にディズニーにより映画化されています。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・9歳以上
- 教育的価値・・・2点
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・4点
となっています。(点数は5点満点です)
When You Reach Me
2010年のニューベリー賞受賞作品です。
ニューヨークに住む12歳のミランダは、悩み事がいっぱい。
突然自分を避けるようになった親友の事、少し気になる男の子の事、ホームレスの男性の事などなど。
そんなミランダは、ある日不思議なメモを手にして・・・というストーリーです。
主人公ミランダが大好きな本が、1つ前に紹介した「A Wrinke in Time」です。
A Wrinkle in Timeを読んだ後にこの本を読むと、面白さが2倍になると思います。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・9歳以上
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・4点
- 暴力性・・・2点 (押したり、叩いたりするシーンあり)
- 性描写・・・1点 (ミランダのキスシーンあり)
- 言葉づかい・・・1点 (”idiot” ” Shut up”などの表現あり)
- 消費主義・・・1点 (”マクドナルド”などの会社名や商品名が少しですが出てきます)
となっています。(点数は5点満点です)
Liar & Spy
When You Reach Meの著者、Rebecca Steadが書いた作品です。
ブルックリンのアパートに引っ越してきたジョージは、アパートで「スパイクラブのミーティング」という張り紙を見つけます。
その張り紙を通して、ジョージは自称スパイの少年セイファーと出会い、一緒にスパイ活動をする・・・というお話です。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・10歳以上
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・4点
- 暴力性・・・3点 (いじめの描写あり)
- 言葉づかい・・・2点 (”freak” ” jerk”などの表現あり)
- 消費主義・・・2点 (”M&Msなどの商品名が出てきます)
となっています。(点数は5点満点です)
Walk Two Moons
1995年にニューベリー賞を受賞した作品。
ネイティブアメリカンの血を引く、13歳の主人公サラマンカが、エキセントリックな祖父母とともに、オハイオからアイダホまで旅をするお話です。
良いストーリーですが、話が交差するため、ストーリーがつかみにくく、「わかりにくい」「退屈だ」と感じる人も多いようです。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・10歳以上
- 教育的価値・・・4点
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・5点
- 暴力性・・・3点 (少女が木から落ちて骨折したり、女性が流産するシーンあり)
- 性描写・・・1点 (キスシーンあり)
- 言葉づかい・・・2点 (”Native American” vs “American Indian”という呼び名の対立など)
- 飲酒・ドラッグ・喫煙・・・2点 (peace pipeを吸うシーンあり)
となっています。(点数は5点満点です)
The Westing Game
1979年のニューベリー賞受賞作品。
資産家のウェスティン氏が殺害され、16人の遺産相続候補人が集めらました。
弁護士によると、ウェスティン氏を殺した犯人を探し出したものには、2億ドルの遺産が相続されるとのこと。
さらに犯人はその16人の中にいる・・・というストーリーです。
Common sense mediaの評価は;
- 対象年齢・・・10歳以上
- 教育的価値・・・3点
- ポジティブなメッセージ・・・4点
- ポジティブなロールモデル・・・3点
- 暴力性・・・1点 (爆破シーンあり)
- 飲酒・ドラッグ・喫煙・・・1点 (大人が酔っ払うまで飲むシーンあり)
となっています。(点数は5点満点です)
最後に
今回紹介した本は、Common sense mediaでは、多少暴力性や性的描写などが指摘されていますが、比較的安心して子供に読ませることができる本だと思います。
次男に、今回選んだ5冊に、(主観に基づき)おすすめ順位をつけてもらったところ;
- When You Reach Me
- The Westing Game
- Walk Two Moons
- Liar & Spy
- A Wrinkle in Time
とのことでした。
どれも児童文学ですが、大人の方が多読目的に読むのにも、おすすめできる5冊です。