今日は私の好きな詩を紹介します。
カリール・ジブランの「子どもについて」という詩です。
この詩を心の片隅に置いて、子育てをしていきたいと思っています。
あなたの子どもはあなたの所有物ではない
あなたの子どもは あなたの子どもではない
彼らは生命そのものが望んだ息子と娘である
彼らはあなたを通して生まれてくるが、あなた自身から生まれるのではない
彼らはあなたと共にいるけれど、あなたの所有物ではない
あなたから彼らに愛を与えても、思想を与えてはならない
彼らには彼らの考えがあるのだから
彼らの肉体を住まわせてあげなさい、
しかし彼らの魂を縛ってはならない
彼らの魂は未来の家に住み、
そこには、あなたは夢の中でさえ訪れる事はできないのだから
あなたが彼らのようになろうと努力するのはよいが、
彼らがあなたのようになることを求めてはならない
なぜなら、人生は後戻りすることなどなく、
昨日という過去に留まることさえないのだから
あなたは しなる弓なのだ
そして 子ども達は放たれる矢
弓の射手は無限の彼方にねらいを見定め、力強くあなたをしならせる
それでこそ矢はすばやく遠くへと飛んでゆけるのだ
射手にゆだね喜んでしなるがいい
飛び行く矢は愛されている
そしてまた そこに動かぬ弓もまた愛されているのだ
『On Children By Kahlil Gibran』
Your children are not your children.
They are the sons and daughters of Life’s longing for itself.
They come through you but not from you,
And though they are with you yet they belong not to you.
You may give them your love but not your thoughts,
For they have their own thoughts.You may house their bodies but not their souls,
For their souls dwell in the house of tomorrow,
which you cannot visit, not even in your dreams.You may strive to be like them,
but seek not to make them like you.
For life goes not backward nor tarries with yesterday.You are the bows from which your children
as living arrows are sent forth.
The archer sees the mark upon the path of the infinite,
and He bends you with His might
that His arrows may go swift and far.
Let your bending in the archer’s hand be for gladness;
For even as He loves the arrow that flies,
so He loves also the bow that is stable.―カリール・ジブラン『預言者』
訳は代替医療師Vanillaさんのものを使わせてもらいました。
子どもの人格を認めるということ
美智子さまも、ジブランの詩に影響をお受けになったようで、紀宮さま幼少時に次のように述べらたそうです。
母親としては、女性らしく素直で優しく育ってほしいと思います。
将来結婚しても、それに応えられるようになってほしい。
ですが親から見ると子供は弦をはなれた矢のようなもので、子供の人格を認めてあげたいので、今から具体的に将来はこうあってほしいとは申し上げられません
美智子さまのお言葉、ステキですね。
美智子様は皇太子妃時代、レバノンを訪れた際に当時の大統領からジブランの「預言者」を贈られたとのこと。
(*ジブランはレバノン出身です)
皇室に嫁がれ、ストレスで声が出なくなるほど悩み、苦しまれたときに繰り返し、この「預言者」を読まれたそうです。
美智子さまがおっしゃるように、子どもには子どもの人格・生き方があるので、それを尊重してあげる子育てをしたいと思っています。