低学年に帰国した子どもが帰国後も英語力を伸ばしていくことは難しいと言われています。
「小さい子はすぐに英語を覚えるけど、英語を忘れるのもすぐだよ。」
という意見が一般的ではないでしょうか?
我が家の帰国したのは、長男が10歳、次男が7歳の時でした。
長男に関しては、英語力を維持、そして伸ばすことも可能だと思いましたが、次男に対しては、出来るだけ英語力をキープできたらなぁという願いはありましたが、あまり期待はしていませんでした。
あれから5年が経ち、現在次男は中学一年生です。
キープできたら良いなぁと思っていた次男の英語力ですが、いい意味で予想を裏切り、キープだけでなく順調に英語力を伸ばすことができています。
小学5年生で英検1級を取得し、6年の時には帰国子女受験(英語がメイン)で志望校に合格することができました。
今回は、低学年帰国子女である次男の英語力を伸ばすために我が家で実践したことを紹介します。
まず最初にやったこと=英語スクールを選ぶ
言語学博士の服部孝彦さんによると、個人差はありますが子どもは帰国した時から単語を忘れ始めるそうです。
帰国後しばらくは小学校への入学準備、新しい家のセッティングなどで忙しい時期。
この時期は子どもの英語のことなど考えている暇がないだろう・・・。
でもそうするとすぐに英語を忘れてしまうだろう・・・。
と予想し、帰国前から帰国子女用の英語スクールを2校選んでおきました。
そして帰国後すぐにその2校に連絡し、両校の体験レッスンを受けさせてもらった上で、どちらに通うかを決めました。
というわけで、週一ではありますが、帰国後英語を学ぶ場所をすぐに確保することができました。
英語力をキープするだけでなく、伸ばすことを目標にする場合は、それなりの勉強が必要になります。
リーディング力、ライティング力、ボキャブラリーを伸ばしていかないといけません。
英語スクールに通い、そのプログラムをこなすことによって、学年相応の英語力を身につけることができます。
英語力を伸ばすための取り組みは、我が家のように帰国子女用の英語スクールにお任せしてもいいですし、または自宅で、ネイティブの子が使う年齢相応のワークブックをやるという方法でも良いと思います。
読書の習慣
アメリカの現地校に通っている時は、毎日、本を読む宿題がでていました。
この宿題のおかげで、我が家の子供たちは読書の習慣が身につきました。
帰国後も小学生の間は二人ともほぼ毎日英語での読書をしていたと思います。
読書を通して新しい語彙やフレーズを覚えたりと、毎日の読書の習慣は英語力のupに繋がります!
周りの帰国子女の友達をみてみても、帰国後も英語力を順調に伸ばしているのは、読書好きの子が多い印象です。
我が家は主にKindleで洋書を購入しました。
本の選択は子供達に任せていたので、子供達が読みたい本を選び、それを私が購入するという流れでした。
Kindleの良いところは、子供達が「読みたい!」と思った本がすぐに手に入るところです。
英語の動画を見る
我が家は主にNetflix、 Hulu、 Amazon プライム、you tubeで英語の動画をみています。
英語での動画視聴のおかげで、リスニング力が衰える事はありません。
お勉強的要素の少ない番組ばかりをみていますが、それでも時々動画から新しい語彙を学んだりしているようです。
また、二人とも高学年になると英語でのニュースを聞き始めました。
社会情勢に詳しい、ニュース好きの長男は大人向けのニュース番組を聞いていましたが、次男は学生向けのニュース番組CNN10を聞いていました。
今の時代は、テクノロジーが進化したおかげで、帰国後も海外にいる時と同じようなテレビ番組を見ることができ、英語に触れる機会が十分に保つことができます。
それにより、一昔前に比べると、帰国後も英語力を維持・伸張しやすくなってきています。
まとめ
我が家が帰国後に英語力を伸ばすためにやった事は、週に一度英語スクール、毎日の英語での読書、動画視聴です。
英語スクールでは、英語力を上げるためのリーディング問題をやり、ボキャブラリーを学び、ライティングの勉強をしました。
スクールに通わず、ネイティブが使うワークブックを取り寄せ、それを自宅でやるという方法でも良いと思います。
自宅では、娯楽としての読書と動画視聴を続けました。
「日本に帰国したら、読書も動画も日本語の方を好むようになって、英語で読書・動画視聴をしなくなった。」という話も時々聞きます。
我が家の場合、たまたま子ども達の好むコンテンツが英語のものの方が多かったため、英語での読書や動画視聴が続いたのだと思います。
欲を言えば、スピーキング力をキープするためのオンライン英会話や、ジャーナルをつける事を習慣化させたかったのですが、うちの子供達には合わないようで続きませんでした。
英語力を伸ばすためには、何よりも継続が大切なので、お子さんにあった方法を無理のないペースでやることが何よりも大切だと思います。