我が家の長男は、今年4月から高校生になりました。
高校生になったとはいえ、中高一貫校に通っているので、環境はほとんど変わりません。
ただ、高校に入ってから大学進学の話が増えたようで、大学進学について少し考えるようになったようです。
5歳から5年間アメリカに滞在していた長男はバイリンガル。
なので、大学を決める際には、日本のみならず海外の大学も視野に入れています。
今のところ長男は、日本の大学とアメリカの大学の両方を受験しようと思っているようです。
アメリカの大学の学費
アメリカの大学への進学を考える時、問題となるのは学費の高さです。
名門大学の場合、授業料、寮費、食費、その他教材費、保険代などで、年間800万ほどかかると言われています。
それを4年間となると相当の金額ですね。
サラリーマン家庭の我が家では、その額の学費を出してあげる事は難しい!
(我が家には現在中学一年生の弟がおり、彼もアメリカ大学進学を希望しています・・・)
となると、奨学金やファイナンシャルエイドに頼るしかありません。
日本人向けの奨学金
柳井財団
柳井正財団は、アメリカの大学の進学を目指す学生に対しては、年間95,000万ドル を上限に4年間、イギリスの大学進学を目指す学生に対しては年間65,000ポンド上限に3年間、奨学金を支給します。
ただし、対象となる大学が決まっており、(基本的に)以下のいわゆる名門大学に合格する事が条件となります。
対象大学 (2021年度入学者向け)
アメリカ
University(18大学)
Brown University
California Institute of Technology
Columbia University
Cornell University
Dartmouth College
Duke University
Harvard University
Johns Hopkins University
Massachusetts Institute of Technology
Northwestern University
Princeton University
Stanford University
University of California Berkeley
University of California Los Angeles
University of Chicago
University of Michigan
University of Pennsylvania
Yale University
Liberal arts college (15大学)
Amherst College
Bates College
Bowdoin College
Carleton College
Claremont McKenna College
Harvey Mudd College
Haverford College
Middlebury College
Pomona College
Smith College
Swarthmore College
Washington and Lee University
Wellesley College
Wesleyan University
Williams College
イギリス (4大学)
Imperial College London
University College London
University of Cambridge
University of Oxford
募集人数は予約型、合格型合わせて年間40名程度です。
グルー・バンクロフト基金
リベラルアーツカレッジに進学する学生を中心に奨学金を支給する、グルー・バンクロフト基金もあります。
グルー・バンクロフト基金は、
- アメリカの4年生大学へ進学する者に対し、毎年5万ドル(米)を4年間支給
- アメリカの特定の大学を第一志望とする者を、大学の授業料全額免除、一部免除に推薦
- アメリカの特定の大学を第一希望とする者を、大学の授業一部免除に推薦&基金から毎年1万ドルを4年間支給
などの支援をしています。
募集人数は10人程度です。
その他の奨学金
孫正義育英財団、江副財団、Jasso、ロータリー財団国際親善奨学金などもあります。
ちなみに私は、ロータリー財団から国際親善奨学金をいただいて、オーストラリアの大学院を卒業しました。
当時は(約20年前)はロータリー財団からの奨学金のみで、オーストラリアの大学院の学費&生活費を賄えましたが、今はどの国も授業料が高くなっているので、ロータリー財団からの奨学金だけで全てをカバーするのは到底無理でしょう。
大学から奨学金をもらう
アメリカの大学からもらう奨学金には、メリットベースのスカラシップとニードベースのファイナンシャルエイドがあります。
メリット型は、学業、スポーツ、芸術などに秀でた学生に与えられます。
ニードベース型は、経済的に学費を支払うのが難しい場合に支払われます。
ニードベース型は、さらに Need-awareと Need-blindとに分かれており、Need-awareは合否を決める際に、家庭の経済状況が考慮されます。
つまり、Need-awareの場合、ファイナンシャルエイドに申請すると、合格する確率がぐーっと減ってしまいます。
一方、Need-blindは、ファイナンシャルエイドに申請した事が合否に影響を与えません。
留学生に対してNeed-blindを適応してる大学は、Harvard, Yale, MIT, Princeton, Amherstの5校です。
まとめ
アメリカの大学の学費は高いですが、奨学金制度も充実しています。
しかし、留学生が十分な額の奨学金をもらうのは難しく、かなり狭き門となりそうです。
下はアメリカの大学への入学の実態、合格基準を知るのに良い本です。
「アイビーリーグへの入り方」となっていますが、アイビー以外の大学を目指す場合にも参考になります。