子供達が小さい頃は、毎日絵本の読み聞かせをしていました。
絵本は、子供の心を豊かにしてくれますよね。
子供達の成長に伴い、多くの絵本を処分してきましたが、手放せなくてキープしている絵本がいくつかあります。
それらは、私が読みたい絵本です。
子育てに悩んだ時、子供に腹が立った時などに読むと、心に響く絵本。
心に響く絵本はたくさんありますが、今回は、その中で子育てのヒントとなるもの3冊選んでみました。
ラブ・ユー・フォーエバー
アメリカで1200万部のロングセラーとなった絵本です。
お母さんはいつも子供を愛しています。
2歳になった子供が、お母さんの時計をトイレに流してしまった時も。
9歳になった子供が、反抗的な態度をとる時も。
ティーンエイジャーの子供が、理解できない行動をとる時も。
「いつでも、どんな時も、私が生きている限り、私はあなたを愛しているわよ。」
と、母親の子供に対する無条件の愛を描いた絵本です。
子育てをしていると、嬉しいこともたくさんありますが、それと同じぐらい、子供に腹が立ったり、理解できなかったりとモヤモヤした気持ちになることもありますよね。
そんな時に、この本を読むと、「子供はかけがえのない存在だなぁ。生まれてきてくれてありがとう。」という優しい気持ちになれます。
そして、子供にとっても、親は「かけがえのない存在」だということにも気づかせてくれる絵本です。
いいこってどんなこ?
子供はお母さんが大好きですよね。
だからお母さんに好かれたいし、お母さんに愛されたい。
うさぎのバニーもきっとそんな思いから、お母さんに
「いい子ってどんなこ?僕がどんな子だったらお母さんはうれししい?」
と聞きます。
それに対してお母さんは次のように答えます。
「バニーはバニーらしくいてくれるのが一番よ。今のバニーが大好き」
この絵本も、メッセージとしては、上で紹介した「ラヴ・ユー・フォーエバー」と同じ、母の子供に対する無条件の愛です。
いい子にしているから愛しているのではなく、お母さんはありのままのあなたを愛している。
泣き虫でも、強くなくても、おこりんぼでも、馬鹿なことばっかりやっても、お母さんからあなたへの愛は変わらない。
そういう母親の愛情が描かれている絵本です。
私は、子供には、親が喜ぶような行動や選択をするのではなく、自分の思うように、好きなように生きて欲しいと常々思っています。
そういう子供に育てるためにも、「いい子でないと愛されない」と子供が感じる、条件付きの愛を与えるのではなく、「今のままの、ありのままのあなたが好きだよ」というメッセージを与えていきたいと思います。
この本は、そんな大切なことを思い出させてくれます。
からすたろう
この絵本は、アメリカへ移住した矢島太郎氏の作品で、元々は「Crow Boy」というタイトルでアメリカで出版されました。
アメリカで高い評価を得て、1956年にコールデコット賞次席を受賞しています。
そしてそれから20年以上経った後、日本で翻訳版が出版されました。
主人公の「ちび」は、小学校の授業では何1つ覚えることができず、いつも一人ぼっちで、周りから「うすのろ」「とんま」と馬鹿にされ続けていました。
そんなちびは、6年生の時に新任のいそべ先生と出会います。
いそべ先生は、ちびの良いところを見出し、学芸会でちびにあることをさせました。
その学芸会以来、周囲のちびに対する見方が代わり、ちびはみんなから認められるようになりました。
この絵本を読むと、教育のあり方、子育てのあり方を考えさせられます。
ちびは、いそべ先生との出会いをきっかけに、みんなから認められるようになるわけですが、それは、ちびが先生との出会いにより変わったからではありません。
いそべ先生がちびの才能や良いところに気づき、それを周りに伝えたことにより、周りもそれに気がついたからです。
ちび自身は何も変わっていません。
教育や子育てに関しては、人は、「できない事」「だめなところ」に目が行く傾向がありますよね。
そうではなく、「できる事」「良いところ」にフォーカスすれば、誰もが輝けるのではないかなぁ。
ついつい子供のダメなところにイラッとしてしまう事も多いけど、この絵本を読むと、できない事にフォーカスせず、良いところを見てあげようという気持ちになります。
英語版
おすすめ絵本サイト
最後に、私も登録しているおすすめ絵本サイトを紹介します。
こちらのサイトは絵本選びに役立つ情報が満載です。
「一部ためし読み」、「全ページためし読み」ができる絵本が多数あります。
例えば、今回紹介した「いいこってどんなこ?」は全ページためし読みができます。
「からすたろう」は一部ためし読みができます。
また、
- 本の評価
- 何歳のお子さんに読んであげた?
- レビュー
が掲載されており、本を選ぶ際に参考になります。
ちなみに、今回紹介した絵本は、「何歳のお子さんに読んであげた?」のアンケートを確認したところ、3冊とも「大人」のパーセンテージが一番多かったです。
登録は無料。
お子さんの絵本選び、または読み聞かせのボランティアの絵本選びにおすすめのサイトです。